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PLUS.26:言葉の節に鋭利なセンスと刃「呂布カルマ」

2019.02.08 更新

今回のレコメンドは「呂布カルマ」。

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呂布カルマは1983年生まれ、大阪府淀川区出身で名古屋を拠点に活動するラッパーです。
ラッパーとして活動する傍ら、レーベル「JET CITY PEOPLE」の主宰を務めており、近年ブームとなってるMCバトルの大会やテレビ朝日とAbemaTVで放送されている「フリースタイルダンジョン」でも活躍し、若者たちを中心に人気を集めています。


彼がラップを始めたのは、芸大に通っていた頃。実は彼、漫画家を目指していたんです。当時、憧れだったプロ漫画家のクラスメイトが、自分が描きたくないものを泣きながら描いている姿を見た時、「ただ喧嘩モノを描きたいと思って漫画家を目指している自分はダメだ」と悩んだことをきっかけに、息抜きで始めたのがラップだったそうです。


呂布カルマ - ヤングたかじん





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どこまでいっても いいリリックで
当たり障りないことしか言えないラップ
R.I.P 眠れ安らかに
耳障りは良くてもやたら目障り
ハリアップ 急ぎな
人生は長いが飽きるの早い
当たり前に皆いつまでもそこにはいない
だから俺早いとこ たかじんになりたい
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近年のMCバトルブームでラップを始めた若い人たちの中には流行りのスタイルでラップをするだけのラッパーが少なくはありません。このリリックは、その若いラッパー達に対して「他の音楽ジャンルに比べて良い意味での異質さが魅力のHIP-HOPにおいて、皆と同じ様なことをしていてはすぐに飽きられるということ」「憧れを個性にする必要があること」を伝えたいという呂布カルマのメッセージが込められていると感じます。


彼は自身のスタイルについて「自分が始めた頃(2000年代初頭)はこのスタイルでやっている人が多かった。でもどんどん周りが変わっていく中で、しつこく同じスタイルで続けてる自分が最近のラッパーとはちょっと違って見えるようになって来ていて、いい感じで埋もれていたものが浮いてきた。」と語っています。
こういった彼の音楽に対する姿勢から、HIP-HOPには歩み寄るのではなく歩み寄らせる音楽としての良さがあることを知り、「自分を信じ続けることの大切さ」を学びました。


HIPHOPに対してネガティブなイメージを抱き、どこか取っ付きにくさを感じている人も多いと思います。(実際に私がそうでした。)しかし、彼の「オールバックにグラサンに柄シャツ」というルックスからは不気味さは感じるものの不思議と怖さを感じません。むしろその不気味さに興味すら抱くのではないでしょうか。これもきっと何かの縁。食わず嫌いにも似たその取っ付きにくさを飛び越えて、彼の曲を聴いてみてください。


ロックにもポップスにも無い異質な魅力に溢れた世界が貴方を待っています。




最新アルバム
呂布カルマ
5th Album「SUPERSALT」 2018年5月9日リリース ¥3,240/JCP-1801
収録曲
1. さようなら
2. White heaven
3. W.L.J.C
4. ずっと変 feat. BASE
5. サン=ジェルマン
6. メヲミテミナ feat. 日系兄弟
7. Mirror House feat. ZAO
8. 悪い夢
9. ズルムケ
10. Lost License Boys feat. Campanella
11. ヤングたかじん
12. Voice of TUNK feat. MAKER
13. YABO
14. CALM DOWN



呂布カルマ

@yakamashiwa

※今回はHIP LAND MUSICインターンシップ生による執筆